減塩に役立つスパイス「ぶどう山椒」について知りたい人向けです。
山椒の刺激は塩味を強める作用があるともされ、減塩生活をするなら上手に活用するべきスパイスです。
その山椒のなかでも、ぶどう山椒は香り高く、基本は薄味の減塩生活者にとっては刺激を与えてくれます。
ただ、普通の山椒と何が違うの?使い方は?と疑問に思う人も多いでしょう。
そこで、今回は「【減塩ならコレ!】ぶどう山椒の特徴と使い方とは|食塩不使用」をご紹介します。
このコラムでは「ぶどう山椒と普通の山椒の違い」「ぶどう山椒の特徴と使い方」をお伝えします。
普通の山椒と何が違う?ぶどう山椒とは
ぶどう山椒は、主に和歌山県で生産される山椒の品種のひとつです。
濃厚な緑色をした山椒は「緑のダイヤ」と呼ばれるくらい風味が独特なので、「ぶどう山椒」を好んで使う料理人もいるほどです。
普通の山椒との違いは香りが風味が独特で、単に辛みだけでなく、豊かな風味を味わうことができます。
ぶどう山椒が減塩に役立つ理由
スパイスは独特な辛味や食欲をそそる香りが香辛料や薬味に利用されていますが、塩分量が控えめでもおいしく仕上げることができます。
海外では料理だけでなく、ジェラートなどにも利用されています。
実際に、ぶどう山椒について塩味を増強させる可能性があるという報告もあります。
【方法】大学生(18~24歳,男女)42名を対象として、官能評価を行った。試料は、減塩みそ汁(塩分濃度0.6%で調製)及び1食分の食事を想定した市販の減塩食(ニチレイフーズ,1食あたりの食塩相当量1.6g)とした。それぞれを試食し、「全体的な味付け」「塩加減」「味付けの満足度」について5段階で評価させた。山椒粉末1mgを含む錠剤を口腔内で溶解させた後にも同様の評価を行い、その変化について検討した。
引用:減塩を目的とした山椒による塩味増強作用の検討|一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
【結果】山椒錠剤の溶解後は試料の味を濃く感じており、試料に対する味付けの満足度が高まる傾向にあった。特にみそ汁においてその効果が顕著であった。普段の食事に対する好みなどパネルによってその効果は異なるものの、山椒粉末により減塩食の塩味が増強し味付けに満足することが示唆され、減塩食普及の一助となる可能性が考えられる。
刺激の少ない減塩生活者にとって山椒の香りと刺激は味付けにおすすめなのが分かりますよね。
もちろん、刺激と言う意味では普通の山椒でも構いませんが、ぶどう山椒は価格もそれほど高くはないので、スパイスとして使うなら「ぶどう山椒」がおすすめです。
減塩に役立つ「ぶどう山椒」の使い方
ミルの中に山椒乾燥粒を入れて回すだけで細かく挽けます。
まとめ
今回のコラムでは「【減塩ならコレ!】ぶどう山椒の特徴と使い方とは|食塩不使用」をご紹介しました。
山椒は塩味を感じさせにくくなるので、意外と使い道がある調味料です。
なかでも、ぶどう山椒は独特な香りと風味があるので、減塩生活にひとつあると重宝します。